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30年目のウェディング

ブライダルのパソコンに届いた一通の問合せメール。
<入籍して今年で30年。だいぶ前に子供も成人し、
すっかり熟年夫婦ですが、結婚式を挙げることはできますか?>

メールをくださった旦那様に詳しくお話を聞いてみると、
30年前、まだ若かったふたりには貯金がなかったため、
式は挙げずに入籍だけで済ませたとのこと。
奥様は今日まで、<結婚式がしたかった>という後悔を口にしたことは一切ありませんでしたが、
旦那様はずっとずっと申し訳ないと思ってきたというのです。
<あの頃に比べたら、いくらかお金もある。どうしても彼女にウェディングドレスを着せてあげたいんだ>
なんて素敵な旦那様でしょう!
その翌日から、早速作戦会議が始まりました。
どうやってホテルに連れてくるか?どんなドレスを用意しようか?…

そして当日。
たまには家族みんなで外食しようと言ってホテルを訪問。
まずは食事の前に、日頃の感謝の気持ちとして、一時間エステを用意。
食事までまだ時間があるねと言って、ホテル内を散策。美容室に到着。
さぁいよいよ種明かしです。<30年目の結婚式>であることを伝え、美容室の中へご案内。
<え~!>戸惑いながらも、とてもうれしそうな奥様。
<私が言うのもなんですが、妻は童顔で、いまの年でも充分ドレスを着こなせると思います>という旦那様の言葉通り、
とても素敵な奥様は、若い花嫁と変わりない、キラキラの笑顔を見せてくれました。
<ドレスは事前に娘さんと息子さんが選びに来てくれたんですよ>

そして、タキシードに着替えた旦那様とご対面。

《よく似合ってるよ》

ふたりの目には幸せな涙が溢れていました。

記念写真を撮り、挙式を行い、家族でお食事を楽しんだ四人は、
後日それぞれ、その日の感動を綴ったお手紙をホテルに送ってくださいました。

まるでドラマのような、本当のお話。
入籍はしたけれど、結婚式をあげていないおふたり、まだ充分間に合いますよ!
あなたも、ANAインターコンチネンタルホテル東京で、あらたな門出をお祝いしてみませんか?

筆記者;八田みづき